子育て中、眼鏡やコンタクトが煩わしい!そう思い、30代でにICL(眼内コンタクトレンズ)の手術を受けました。が、度数が合わなかった事による体調不良が治らず、レンズを抜去し、別のレンズに交換しました。
ICLを取り外し、入れ替える事になってしまった私ですが、その際にクリニックの先生にたくさん相談や知識を教えていただきました。
私がICLを受ける前に知りたかった事、これからICLを受ける方に気をつけてほしい事を書いてます。
受けると決めてからとにかく時間がかかる
手術までクリニックへ複数回通う必要がある
初診、検査、手術、経過観察と定期健診など、ICLを受けるにはとにかく時間がかかります。
当たり前ですが、ICLは手術です。一度入れたレンズは、物理的には取り外す事は可能ですが、リスクもありますので、そう簡単に取るものではありません。きちんと視力や目の状態を検査する必要があります。
その為、検査や検診など、複数回クリニックに通う必要があります。
私がクリニックに電話してから、手術までのスケジュールです。
9月中旬 クリニックへ予約
10月上旬 ICL適応検査
10月中旬 ICL検査2回目
10月後半 採血・手術説明
11月末 手術
手術翌日 検診
手術1ヵ月後 検診
その後、3ヵ月後、6ヵ月後、1年後に定期健診があります。
※クリニックによって異なります。
視力は体調によって左右されます。忙しいときに無理に予定を詰め込まず、スケジュールに余裕のある時期に行うのがおすすめです。
手術後のスケジュールも余裕をもって
クリニックによって異なりますが、原則術後は、洗髪・洗顔が約1週間できません。
夏場は避けられる方もいるようです。
加えて私の場合、術後視力が合わず、吐き気やめまいのような体調不良が2種間程度続きました。(クリニックの先生曰く、ごくまれにこのような症状がでる人がいるようですが、ほとんどの方は一定期間でよくなるようです。)
術後のスケジュールも余裕を見ましょう。
また、妊娠中・授乳中は視力が不安定なのでICLは出来ないそうです。
入れる眼内レンズの度数選びは慎重に
ライフスタイルにあった度数選定
ICLを受けるクリニックでは、普段眼鏡やコンタクトレンズの度数を検査する時よりかなりじっくりと視力を検査してくれると思います。当たり前ですが、眼鏡やコンタクトレンズとは異なり、ICLは手術ですので、そんな簡単にレンズを取り外す事ができません。
私の場合も、きちんと検査してもらい、普段使っている眼鏡も持っていき、両目1.2を目指して手術を行いましたが、両目1.5に上振れして視力が出ました。なかなかその視力に慣れる事が出来ず、見えすぎることによる眼精疲労が悪化し日常生活を送ることが困難になってしまった為、レンズを取り外し入れ替えの再手術をしました。
私は度数選定の時に、特に質問や見え方の相談をすることなく、医師の説明を聞くだけで手術をしてしまったことに後悔しています。きちんと相談して自分で納得した上で受けたのであれば、例えそれでも思うような結果が得られなくても、後悔はなかったのではないかなぁと思っています。
老眼の事を考えた度数選定をするという選択肢も
私は両目1.5の視力になかなか慣れずにレンズ交換となってしまいましたが、術前検査の際にクリニックの先生は「ICLは眼鏡やコンタクトレンズとは異なり、見えすぎて辛いという事は無い」ともおっしゃっていたので、おそらく少し強めの度数でも全く問題の無い人もいるのだと思います。(もしくは慣れていくのだと思います。)
しかし人間だれしも年を取ると老眼になります。
若いうちは視力が1.5あっても、目のピント調節機能が働いて、近くのものも見る事ができますが、
老眼になると目のピント調節機能が衰え、近くのものを見る事で眼精疲労が起こり、老眼鏡などに頼ることになります。
術後近視が進行し、視力が落ちる事もありますが、裸眼で1.5の視力が必要なのか、PCやスマホ作業の多い方は1.0程度に抑えるべきなのか、ご自身のライフスタイルも鑑み、度数の選定はきちんと時間をかけてじっくり先生と相談される事をお勧めします
ICLは眼鏡やコンタクトレンズと見え方が違う事がある
ハローグレア(光の環)
おそらく、ICLを受けようとされている方であれば、「ハローグレア」という言葉は聞いたことがあると思います。夜などの暗い場所で明るい光を見たときに、その光源の周りに光の輪が見える状態です。
私の場合も、術後初日の夜の帰り道に、視界すべての光源の周りに輪っかができて驚きましたが、3日目には見えなくなりました。これも個人差があるようで、「見えるけど気にならない」「ずっと治らず気になる」等々、人によってまちまちだそうです。
ハローグレアだけじゃない見え方の違い
私の場合、ハローグレアの他に下記の見え方の違いがありました。
・暗いところが見えにくくなった
・光がまぶしい。
・視界がクリア。8Kテレビを見ているような色の鮮やかさ、解像度。(クリアすぎて疲れる)
上記は、クリニックのお医者さん曰く、数か月~半年程度で慣れるとおっしゃっていました。
私の場合、暗いところは術後半年経過しましたが、まだ見えにくい感覚が少し残っています。
費用だけでクリニックを選ぶのでなく、信頼できる医師かどうかも大事
私の場合、レンズを取り外し、再度入れ替える手術を行いました。
その際に医師から言われたのは、「入れるより取る方が手術は難しい」とうことでした。
レンズ挿入自体は、インジェクターと呼ばれる挿入器を使って虹彩と水晶体の間に入れるのですが、抜去する際は、再び切開しレンズを引き抜く為「どうしても水晶体に触れる必要がある」と言われました。水晶体は、傷がつくと外傷性白内障のリスクがあります。
私の場合、無事に手術を終える事ができ、水晶体にも傷がつかず、再手術後も角膜内皮細胞数の大きな変化はありませんでした。
ICLは目を切開し、その切開した部分からレンズを挿入します。手術ですので、医師の手で行われます。
例えば、目の二重手術をする場合、金額だけでクリニックを選ぶでしょうか?
カウンセリングをして、信頼できる医師かどうか、アフターケアはどうか、いくつかクリニックを回ってから決める事もあると思います。
ICLを受けられる際も、信頼できる医師かどうか、万が一の時のケアはどうなのか、きちんと確認したうえで決められる事をおすすめします。
サピアタワーアイクリニック東京は、ICL認定医の中でも、エキスパートインストラクターまたはインストラクターの先生が4人いて、執刀医の指名が出来るようです。認定医だから絶対安心という訳ではありませんが、手術は経験の多い先生を選ばれた方がいいと思います。
まとめ
当たり前ですが、ICLは手術で眼内にレンズを入れる手術ですので、リスクがあります。
友達がやっててすごくよかったみたいだから…という安易な理由でICLをしても、その友達と視力やライフスタイルなどが異なれば同じように上手くいくとは限りません。
眼球は交換できません。インターネットで検索して情報収集する事も大切ですが、きちんと知識を持ったクリニックの医師に、検査・相談をしてもらい自分が納得、理解した上でICLを受ける事をおすすめします。
ICLに対する不安や、分からない事は、知識を持った医師に聞いて、しっかりと理解納得した上でICLを受ける事をおすすめします。
先進会眼科 新宿近視クリニック 品川近視クリニックなど、病院によってはICLの適応検査が無料だったり、無料説明会を実施している病院があります。
サピアタワーアイクリニック東京は、ICL認定医の中でも、エキスパートインストラクターまたはインストラクターの先生が4人いて、執刀医の指名が出来るようです。
ICLを受けるか決めかねている方でも適応検査は出来ます。また、病院によってICLの適応条件(受けられる人)は異なったりする事もあるようです。まずは実際に病院に行ってみる事をおすすめします。
コメント
はじめまして
10月にiclして、老眼鏡を手放せなくなり、頭痛もまだあることから、抜去を考えています。
良ければ、クリニックを教えてもらってもあいですか?
はじめまして。
お辛いですね。私の1度目の術後と症状が似ているような気がします。。
10月に手術という事は、5か月ほどたっていますが、手術を受けたクリニックは何と言っているのでしょうか?
手元の作業以外で辛い症状が続くようであれば、過矯正の可能性もあるかと思います。
手術を受けたクリニックでの抜去や再手術は難しい感じでしょうか?
眼鏡なしでの生活に憧れてICLをして、大金はたいて結果眼鏡が手放せない生活、本当に悔しいですよね。
私が手術を受けたクリニックと執刀医は、有料記事になってしまうのですがnoteで公開しております。
こちらはもしよろしければ見てみてください。
https://note.com/marimo379/n/n9b84ac58bc8b